有限会社ツバメ研磨工業所

ツバメケンマコウギョウショ

[業種]大分類:金属製品製造業 小分類:金属被覆・彫刻業,熱処理業(ほうろう鉄器を除く)

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30代の熱い専務が率いる長尺ステンレス材のバフ研磨専門工場

東京にただ1社、6mの長尺ステンレスを磨き上げる会社

ツバメ研磨工業所は、文花の表通りからの小路を入った場所にあるバフ研磨の専門工場です。バフ研磨の「バフ」とは、軸の周りに多量の布を円盤や円筒状に圧縮して巻きつけたもので、「バフ研磨」とは、その周囲一面に粒子状の研磨剤を貼り付けた研磨輪を回転させ、これに金属部材を接触させて行う研磨法です。
同社は60年以上このバフ研磨を続けてきた会社で、以前から5m、6mという長物のステンレスパイプや板材を専門にする研磨工場として存在感を放ってきました。「小さいものを研磨するところは多いですが、このサイズの長物をできるのは、東京ではうち1社だけです」と、同社の伊藤勇輝専務は胸を張ります。60年使い込まれた研磨設備は特注もので、まだ現役で稼働していることが一番の強みだといいます。
バフ研磨は、研磨機に平行する移動台に長いステンレス材を固定し、作業する職人が台を操ってステンレス材を回転する研磨輪に押し付けて行います。バフ研磨の一番の目的は、表面を磨き上げて美しく見せることにあります。研磨の度合いは、目の粗いものからピカピカの鏡面仕上げまで、100番単位の番手で決められています。また、髪の毛のような細かい平行線を全面に残すヘアライン仕上げもあります。
1つのステンレス部材にはいくつもの加工が施されますが、その中でバフ研磨が最終加工のこともあれば、後にまだ別の加工が待っていることもあります。また、金属部材を扱う商社が、部材メーカーから加工の注文を受けて、同社にバフ研磨の発注をするケースもあります。研磨対象になるのは建築材が多いですが、その他電車内の手すりや施設内の配管など活用されるシーンは幅広く、長年に渡って同社がバフ研磨で築いてきた信頼は厚いものがあります。
長尺のステンレス部材のバフ研磨では東京に1社しかないと言われるほどですから、注文を一手に引き受ける同社には今後も大きな期待がかけられているといえます。

60年の実績と、ここでしかできない研磨加工

  • ステンレス長物のバフ研磨

    ステンレス製の長尺部材のバフ研磨を専門にしています。粗い仕上げから鏡面仕上げまで、要求仕様に応じて熟練の職人が丁寧に研磨します。

  • 東京都内にただ1社の存在

    6mを超える長さのステンレス材をバフ研磨できる工場は、東京都内でも他にないようです。お客様の期待に応える研磨をこれからも提供し続けます。

  • 今の機械の能力を引き出す

    何十年も使ってきた機械ですが、これが一番と思っています。まだまだ使い方の工夫一つで、研磨の品質や効率を高めることができます。

失敗を恐れず自分でやってみる、それで利益が向上

「毎日もっといい使い方がないかと考えながらやっている」
と、伊藤勇輝専務は古い機械を見ながら言います。
工場内では、創業時から共に歩んできた研磨機が何台も現役で稼働しています。バフ研磨は良い意味で細かな制御は必要ではないため、最新の機械を導入するメリットはそう大きくないようです。すでに償却も終えている機械を使い続けることで、コスト面でも顧客に貢献することができますし、経営的にもメリットがあります。
「自分の発想でやり方を変えて、前より利益が出たときが楽しいときです。昔の機械は使い方のパターンが決まっていると思われているけれど、やり方一つで変わります。古い機械を使って開拓できることがいろいろあると思っています」



伊藤氏は2015年の夏に同社に入社して、現在まだ4年目の33歳。以前はアパレル販売会社に勤務していました。
「今の仕事はやりたいと思ったこともなかったのですが、サラリーマンをやって、取引先と話をする中で後継者問題のことを聞いて、うちはどうだろうと思ったのが最初です。アパレルで独立してやることと、家の会社を継ぐことの2つで悩んだのですが、結局こっちを選びました」(伊藤氏)
入社して感じたのは、研磨工場の生産効率の悪さ。バフ研磨の仕事は、技術的に改良する余地はそうはないものの、生産管理面では改善の余地が大きいと感じたのです。1つの研磨を終えて次の研磨へ移るときの段取り替えは、その最たるものでした。
「思いついたことは自分でやってみないと気が済まないたちで、お金がかからないことはどんどん試しました。それで、60年の歴史でも前例のない方法を見出し、生産能力向上に繋げていきました」(伊藤氏)
それで利益も上がったと言います。古い機械もやり方一つで変わる、という考え方はそれ以来強く育ちました。
「失敗したと言われてもいいから、口だけで終わらせないようにしようと思っています。失敗してもその分取り戻せばいいだけのことですから」
と伊藤氏は笑います。

課題もやりたいこともいっぱい、仕事を楽しんでいる

「仕事は感覚でなく理屈で教えないとだめです。もともと職人の勘というものは信用しません。何でこうなったかを理屈でわかるまで教えれば、同じことができるはずです。結果が出れば、みんな言うことを聞いてくれます」
と、伊藤氏は、工場での仕事のやり方を変える時の教育法を語ります。しかし、いま工場はご多分に漏れず高齢化が進んでいます。そこで、「人を採りたい」ということが今後の課題になっています。「野心のあるやつがいい」と伊藤氏は言います。
「1つの会社でずっと務める。でなくても良いんです。経営者としてやっていくような人。乗っ取ってもいいから、という気持ちです。私は外でやってもいい(笑)。夢を持っている人がいいですね、50歳でも60歳でも。可能性があることを模範として見せられるような人と仕事をしたいです」(伊藤氏)



人材採用のほかにもやりたいことはいろいろあると言います。
「建物も古いですし、騒音や粉じんの対策ができる工場建物を建てたいのですが、資金が問題。事業の多角化にも挑戦したい気持ちがありますが、今はまだ本業が中途半端になってはいけないので、将来の話です」(伊藤氏)
まだ若い伊藤氏ですが、父である現社長は、「いつでも代わっていい」と言っているそうです。伊藤氏は、これからも挑戦を続ける意思を固めてこう言います。
「仕事は楽しんでいます。壁にぶつかっても、それをクリアすることにやりがいを感じるのです」

動画で見る「ツバメ研磨工業所」

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