株式会社谷口化学工業所

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[業種]大分類:化学工業 小分類:油脂加工製品・石けん・合成洗剤・界面活性剤・塗料製造業

会社紹介 PICKUP特集

職人の手間に想いを込めて、100年作り続けた靴クリーム

靴クリーム、シューケア製品を総合的に展開

谷口化学工業所は、「ライオン靴クリーム」をメインブランドとする靴クリームとシューケア製品、レザーケア製品の専門メーカーです。創業は明治43年(1910年)と100年を優に超える歴史があり、日本で最初に靴クリームを製造販売したといわれます。
創業以来、同社は「たゆまざる努力と研究」を事業の信念に定め、品質にこだわった靴クリーム作りを続けてきました。靴クリーム作りの根底にあったのは、モノを大切にする心であり、革を大切に長く使ってもらいたいという気持ちだったといいます。革製品はまめに手入れをすれば長く使い続けることができ、経年による味も出てきます。そのための靴クリーム、シューケア製品を提供してきたのです。
靴クリームには大きく、革を保護して光沢を与える乳化性クリームと、より光沢とつやを出し防水性を与える油化性ワックスがあり、このほかに汚れを落とすクリーナーがあります。同社では靴クリーム製品として、25色を展開する瓶タイプのロングセラー乳化性靴クリーム『レオ』、液体タイプ・缶タイプ・チューブタイプで乳化性クリーム、油化性ワックス、クリーナーを展開する『ピュア』シリーズ、カルナバロウを主成分にした高級乳化性クリーム『エクセレント』のほか、革製安全靴などの半長靴向け各種クリーム『イーグルメダル』シリーズをラインアップしています。『イーグルメダル』シリーズは主に、全国の自衛隊で愛用されています。
現在同社では、こうした機能と用途、使用場面に応じた多様な靴クリーム・シューケア製品を展開するほか、OEM生産により異業種の企業とブランドに製品を提供しています。また、靴手入れ用具、インソール(中敷き)などのシューケア関連商品についても幅広く取り扱っています。



歴史と伝統が支えるこだわりのモノづくり

  • 100年を超える歴史と信頼

    明治43年(1910年)から一世紀を超えて靴クリームを作り続けてきた歴史があり、その間に培われた製品への信頼は大きな財産となっています。

  • 品質へのこだわり

    創業以来品質にこだわり続け、匂い、伸びの良さ、艶の出方、革の保護、補色の優れた性能で革本来の良さを引き出す製品を提供しています。

  • 効率に優る手間をかける

    いたずらに効率化に走らず、職人たちに継承されてきた手作りの価値を認め、手間の中にモノづくりの想いを込めて生産活動を行っています。

靴クリームでモノを大切にする文化を担う

「父もそうだったのかと思い、戻ってこないかという言葉に応じることにしました」
と話すのは、営業部の谷口弘武氏。
就職したIT企業の営業担当として5年間、製造業の大手企業、中小企業と接する中で中小企業の経営者や職人のこだわりと情熱を感じる場面を経験し、「父も同じだったのか」と考えて後継への不安が払しょくされたと言います。谷口化学工業所への入社は1年半前でした。
「当社は日本一古い靴クリームメーカーです。私もその歴史を次世代へつなぎたいと思っています」
と谷口氏はしっかりと決意を述べるとともに、企業理念である「モノを大切にする心」とモノづくりでのこだわりを大事にしていきたいと語ります。



「革製品を長く使うための製品に軸足を置いて、モノを大切にする文化を育む一助になりたいと考えています。また、モノづくりにおいては、手間の中にこそ想いが込められると考えています。当社工場では、昔とあまり変わらない手法で靴クリームを製造していますが、これは効率が悪くても残すべき手法と考えていて、伝統の製法として大切にしていくことを一つの指針としています」(谷口氏)
靴クリームは製造時のわずかな温度、湿度の変化が品質に影響します。材料の調合比率やタイミングがわずかに変化しても、出来上がりが違ってきます。奥の深い製品ということができ、安定した品質を保つために、作り手の職人が受け継いできた技術と経験が重要な役割を果たしているといえそうです。

変わらぬモノづくりと変わりゆく市場への対応

「靴クリームは手入れ用から趣味の方向へ向かう」
と谷口氏は靴クリーム市場の今後を予測しています。日常的な靴のお手入れのためという使われ方から、靴磨き自体に興味が向かうことになったり、知識や技術を伴った手入れに関心が寄せられることになるということでしょうか。
「革靴は昔に比べて安価になりましたし、手入れをして長く履くことより買い替えることが多くなりました。また、スニーカーが一般化して、相対的に革靴を履く機会が減ったこともあって、家庭や自宅で靴磨きをする習慣は減っています」(谷口氏)
こうしたことから、谷口氏は、靴クリームは新しい方向性を開拓する必要があると考えています。
「私自身、新規分野への営業に力を入れています。靴のブランドとのコラボレーションや、靴職人の方、修理職人の方との情報交換も大事ですが、今はスーツ売り場やファッション店にも靴が置かれている時代ですから、新しい方向性も広く考えていきたいと思います」
と話す谷口氏ですが、一方で海外への進出も想い描いています。きっかけは今年入塾したフロンティアすみだ塾。地域産業の次代を担う若手人材の育成を目指す、私塾形式のビジネススクールです。
「中小企業の誇りを持った若手経営者たちと知り合うことができましたが、そこで掲げる目標の1つに“すみだのモノづくりを世界へ”ということがあります。国内だけでやっている当社ですが、いずれは海外へも出たいと思うようになりました」
と谷口氏は語り、中小企業だからこその企業クオリティを武器に、靴クリーム事業の新時代を切り拓いていこうと意欲をみせています。



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