東京彫刻工業株式会社

トウキョウチョウコクコウギョウ

[業種]大分類:はん用機械器具製造業 小分類:一般産業用機械・装置製造業

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刻印企業ナンバーワンを目指す小さなグローバル企業

自社ブランドのドットマーカーを世界で販売

東京彫刻工業は、創業ほぼ100年という刻印一筋の専門メーカーです。主要製品は自社開発のドット式コンパクトマーカー『MarkinBOX』。金属製品や樹脂製品に製造番号、製品名、ロゴマーク、2次元コードなどを打刻できる、持ち運び可能な刻印機です。手で持って打刻できるポータブルタイプから据え置き型までの4シリーズがあり、コンパクトな2シリーズは洗練されたデザインで5色をラインアップしています。
MarkinBOXのユーザーは、トレーサビリティが重視される自動車メーカーとティアワン(一次納入会社)部品メーカーを中心に、機械、電機、電子機器、医療機器、化成品などのメーカー・商社に広がっています。自動生産ラインに組み込まれて使われることも多く、年間の販売台数は世界で約600台。内訳はアメリカ、タイなど海外が50%、国内が50%です。2009年につくった中国工場でソレノイドコイルと部品加工の生産、組立をしていますが、最終組立と最終検査は全て本社工場で行っています。
使い方は、パソコンの画面上で打刻する文字や図形を作成し、USB接続で打刻データを専用コントローラに送ってMarkinBOXが微細なドットでそれを再現するというもの。打刻データ作成には図面用のDXFデータも使え、QRコードの打刻も可能です。このコントローラはWiFiにも対応していて、スマートフォンやタブレットでデータを作成して直接送信可能です。ドット刻印のピンの動力源はコイルの電磁力を使うソレノイドで、これも自社製。圧縮エアを使う他メーカーとの大きな差別化要素としています。
このMarkinBOXシリーズのほか、ドットマーカーとしてはMC2000というエア式の輸入品も販売しています。そして、その一方で歴史のある刻印も健在です。長年培われてきた職人による彫刻技術が生きていて、1本ずつ手作りで製作される刻印と、それをセットして使う刻印機が根強くある需要に応えています。刻印の熱処理まで一貫して社内で行っているという、こだわりのある刻印メーカーです。MarkinBOXで新しい市場を拓きながら、手作り刻印も守り続けて、刻印一筋の道をさらに進んでいくつもりです。



100年の歴史とグローバル展開力が強み

  • 独自のコンパクトマーカー

    自社開発製品のMarkinBOXは、手に持って文字やロゴマークのマーキングができるポータブルマーカーです。世界を市場にしてユーザー拡大中です。

  • 刻印一筋、100年の歴史

    創業は1919年、約100年刻印と刻印機の製造一筋に技術を守ってきました。これからも刻印を核にして、ほかにないものづくりを進めていきます。

  • 小さなグローバル企業として

    自分たちで作った物を世界で販売するグローバル企業を目指しています。小さい会社ですが、自分たちのブランドをきっと世界ナンバーワンにします。

写真家志望から一転、100年続く刻印会社の革新へ

「家業を継ぐつもりはなかったです」
現社長の花輪篤稔(あつとし)氏はそう言います。大学を卒業後、エジプトでツアーガイドやりながら写真家を目指し、インド、南米を巡ってアメリカのフィラデルフィアにあるアートスクールに留学し、ニューヨークへ行こうとしたところで呼び戻されて1999年、東京彫刻工業に入社。ホームページやカタログの作成を任されました。
「2つ良かったことがありました。海外ビジネスへのハードルが低くなったことと、撮影コストがかからなかったことです(笑)」(花輪氏)
しかし、2004年に前社長が急逝したため否応なく2代目社長に。33歳でした。
「先代の刻印の商売でもやっていけたかもしれませんが、それでは面白くない。世にないもの、自分たちで作ったものを自分たちで売りたいと思い、値段の安い簡単に使えるマーカー製造を工業化しようと決めたのです」(花輪氏)



花輪氏の入社後、同社ではドットマーカーMC2000の輸入販売を始めていましたが、この半分の価格で販売できるポータブルなマーカーの開発が開始されました。開発には4年がかかりましたが、2009年についにMarkinBOXの製品化に成功。中国深圳に組立工場を開設し、同時に香港にオフィスを置いて生産と営業を開始しました。同年さっそくシカゴで開かれる国際工作機械見本市IMTSに出展し、手ごたえをつかんでいます。
「IMTSには3、4回出展しています。開発前から、出来上がったら買いたいというお客様がいて、最初の年に50台を売り、2016年までのトータルで約3000台を販売しています。トレーサビリティの浸透している国と業種で使われています」(花輪氏)

世界ナンバーワン刻印企業を目指して

「小さくてもグローバル企業にしたい、ということが初めからありました。地域にとらわれず、世界で自分たちのブランドを広めたいと思ってきました」
そう話す花輪氏は、月の大半を家族も住む香港で勤務し、すみだの本社に帰ると社員と次の製品の開発に取り組んでいます。
毎月MB会議という開発会議を開いています。むずかしいのは設計思想の共有ですが、いいものを作れば絶対売れると考えています」(花輪氏)
この4年ほどは若い社員を毎年1、2名採用しています。研修として若手社員を海外展示会に連れていき、自社製品の説明をさせることもあるそうで、「見ていて感動します」と目を細めます。
同社では現在、より小型化低価格化を進めた新製品の開発が最終段階を迎えています。この販売をアメリカで進めようと、昨年(2016年)10月にロスアンゼルスに現地法人を設立しています。これと並行して計画しているのが、自分の描いた絵が刻印にできるというネット上のカスタマイズ刻印ショップ。
「刻印の値段をオープンにして、気軽に作ってもらおうということです。誰もやっていないことをやろうと。」(花輪氏)
同社が掲げるミッションステートメントは、「be simple be original be creative」。全てをシンプルにとらえて独創的なものづくりに挑戦するということを使命にしていて、目指すのは「世界ナンバーワンの刻印企業」です。

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