株式会社塩入製作所

シオイリセイサクショ

[業種]大分類:生産用機械器具製造業 小分類:その他の生産用機械・同部分品製造業

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金型に0.2ミリの文字を刻む! 微細彫刻技術を持った金型メーカー。

顕微鏡をのぞきながら職人技の微細作業

塩入製作所は、今では希少な工業彫刻の技術を持った精密金型メーカーです。工業彫刻は、金型や金属製品などに数字、アルファベット、ロゴマーク等を凸状または凹状に彫る技術。製造番号やブランド名の刻印などに用いられます。近年はほとんどがNC切削機やマシニングセンターで加工されますが、微細な文字や狭い場所に彫る場合などは専門技術を持つところでないとできません。同社はそうした注文を引き受け、彫刻入りの金型部品や金型全体の製造を行います。
彫刻では、第1工場の自動機で切削した後、細い線や角の丸みの具合など機械ではとても再現できない部分を、第2工場にある専用の彫刻機での手作業で修正していきます。彫刻する文字は最も小さいものだと、なんと0.02ミリ。顕微鏡をのぞきながら右手のタッチペンで母型を倣うと、その動きが顕微鏡の先にある刃に最大50分の1に縮小されて伝わります。最後の仕上げは、顕微鏡をのぞきながらタガネと金づちでの作業。タガネの刃先は最小で0.01ミリ、まさに職人技です。
売上全体の中では、金型のみの製造が大部分を占めますが、彫刻はほかではできない技術ですから、まだまだ発注は多いそうです。また、青森県に金型部品・金型の一貫生産メーカーとして株式会社ソルテックを設立し、生産体制の充実をはかっています。



彫刻と精密金型の技術力で差別化

  • 他にない工業彫刻技術

    技術を持つ企業が稀になった工業彫刻技術を社内に有していて、職人的な技能を若手に継承しながら、難易度の高い注文にも応えています。

  • 精密金型の設計・製造

    精密機器や電子機器メーカー向けを中心にした、複雑で精密な金型の設計・製造を、3次元CAD/CAMと豊富な自動機設備によって行っています。

  • 先進的設備を装備

    2012年、新たに三菱電機の形彫放電加工機と、ファナックのマシニングセンター(ROBODRILL)を導入、設備の充実をはかっています。

社員全員が彫刻もできることが大きな強み

大正時代に彫刻の専業メーカーとしてスタートした塩入製作所は、その技術を生かして、高精度な加工を得意とする金型メーカーに育ちました。現在の社長は3代目の小泉源一郎氏。同社の特色についてこのように話します。
「彫刻の技術があることが当社の強みです。当社は、彫刻技術を活用して、CAD/CAMとマシニングセンターや放電加工と組み合わせ、材質や形状に応じて加工法を選んで対応できます。昔ながらの機械と職人技と最新の機械の組み合わせです。そこが強みとしてあるのです」
若手の技術者にも、社内の仕事は誰でも一通りできるように経験を積んでもらっているといいます。その中で彫刻の技能もしっかり継承されています。
「彫刻を経験することで工具も自分たちで作れるようになります」と小泉氏は言います。工具とは主に工作機での彫刻や彫刻機で使う刃のことですが、作るのは簡単ではありません。しかし先端の非常に細い刃ですぐに磨耗するため、工作機の隣に工具作成の専用機を置き、即メンテナンスできるようになっています。自然と工具作りも身につくというわけです。これも強みの1つなのです。



彫刻技術は強力な武器だ

「彫刻の需要は確かに減少傾向ですが、無くなることはないと考えています。彫刻を切り口にして取引先を開拓していくことは大変に有効だと思います」
小泉氏は今後の見通しをこう話します。
「毎年インターモールド(金型加工技術展)に出展するほか、他の展示会なども積極的に利用して、彫刻技術のアピールをしているのもそのためです。そして、どういう状況でも、1社の顧客に偏らないよう、価格競争に陥らないよう、自分で力を蓄えていかないといけません。なんでもいいから何か1つ、毎年ここが良くなったというものがあるといいですね」
と笑って話してくれました。

動画で見る「塩入製作所」

テクノシティすみだ PICKUP企業特集 vol.3-2 「株式会社塩入製作所」

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