ガラス工房よしみ屋

ガラスコウボウヨシミヤ

[業種]大分類:製造業 中分類:窯業・土石製品製造業 小分類:ガラス・同製品製造業

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オリジナルガラス製品をサンドブラストで1つひとつ手作り

名前入り、イラスト入りのオリジナルガラス製品製作

ガラス工房よしみ屋は、ガラス製のグラス、小皿、ペーパーウエイトなどの表面に、サンドブラスト技術で文字や絵柄を刻み付ける(エッチング)サービスを行っている専門工房です。製作は代表の神田義久氏が1人で担当するマンション内の工房で、1つひとつ手作りで丁寧に仕上げています。
サンドブラストとは、コンプレッサーで圧縮した空気に砂状微粒粉の研磨剤を混ぜ、対象物に高圧で吹き付けて表面を研磨するという表面加工技術です。ガラス表面のサンドブラストでは、文字や絵の線以外の部分を研磨剤から守る特殊なマスキングフィルムをガラスに貼ったうえで、専用ボックス内で吹き付け作業を行います。マスキングフィルムは写真製版技術を利用して作成しますが、フィルムは非常に薄くて丈夫であり、細かい線や点の転写も可能です。
製作するガラス製品のほとんどは、個人や団体、企業の記念品やプレゼントとして利用されるもので、すべて注文で作られるオリジナル製品です。製作例としては、干支の絵の入ったコップ、個人の名前入り記念グラスをはじめ、文化施設の落成記念品、学校の祝賀式典の記念配布品などや、スポーツ戦の優勝ガラス盾もあります。また、専門ショップで販売されるキャラクター入りのグラスの製作や、高級クリスタルガラスのアクセサリーの文字エッチングなども手がけています。
また最近では、こうしたガラス工芸とは毛色の違った、LED電球のカバーレンズの表面加工も行っています。LEDの光は直進性が強いため、広い範囲の照明には光を拡散するレンズを電球に嵌めるのですが、このレンズ製作の引き合いを受けたあるガラス工場から神田氏が協力を依頼されたのです。そこで、サンドブラストで表面をくもりガラス状に加工したレンズを作成したところ、求める拡散性が得られたため製造を引き受けています。



ガラスのプロが作る工芸製品

  • ガラス製品の経験40年

    よしみ屋の神田氏は父の代からのガラス製品づくり専門の職人。40年の経験と知識を生かして、1つひとつ丹念に製作します。

  • サンドブラスト技術

    微粒子の研磨剤を圧縮空気と共に吹き付ける表面加工法です。このサンドブラストを使って、ガラスの表面に文字や絵柄を自由にエッチングします。

  • どんな要望にも柔軟に対応

    製作は手作りの1個づくりですが、個人営業ですので難しい注文、変わった注文にも柔軟に相談に乗ってできる限り応えます。

ガラス一筋でやってきてサンドブラストに出会う

今では大分減ってしまいましたが、墨田区には昔からガラス製品工場が多くありました。神田氏の家もそのガラス工場の1つでした。
「父が、私の生まれる前からガラス瓶の製造工場をやっていて、小学生の頃からその工場で遊んでいました。従業員も15人ほどいて、大学生の頃から私も現場を手伝っていたのです。給料は少なかった(笑)」 と神田氏は振り返りますが、その工場も、需要がどんどん減る中で平成9年に廃業せざるを得ませんでした。
「何か新しい仕事をしないといけなくなって、ガラスの知識がありますから、やるならやはりガラス製品を、と考えたわけです」(神田氏)



たまたま目にしたサンドブラストに興味を持ち、これもたまたますみだ中小企業センターにあったサンドブラストの機械を借りて、試しにガラスの加工の練習を始めたそうです。そこへテニス仲間の友人から、墨田区テニス協会の大会の優勝盾をガラスで作ってほしいという依頼がきます。
「ウインブルドンのようなガラスの盾(笑)。これが受注第1号でした。その後センターが古くなった機械を処分することになり、入札で買い手を募ったのですが、手を挙げたのが私1人でした」
こうして設備を手に入れた神田氏は、本格的にサンドブラストのガラス加工に取り組み、試行錯誤を重ねながらオリジナリティのあるガラス工芸をビジネス化することに成功しています。

まだまだ、もっともっとのガラス人生

神田氏は、今後やってみたいものの1つが体験教室だと言います。
「サンドブラストを自分でもやってみたいという人もいらっしゃいます。以前試したこともあるのですが、小学生向けのガラス工房体験教室は今後開催したいですね。自分のイラスト入りのグラス作りは、とても喜んでもらえます」
現在、注文はほとんど口コミでのお客様からですが、デザインやイラストが必要な場合は、干支の絵でお付き合いが始まったイラストレーターの渡辺千春さんが手伝います。
「できれば自分でパソコンを使って絵を描いて、思い通りに自分の作品を作ってみたいですね。今日の続きはあした、ウデを磨いてガラスづくりをまだまだ続けていきたいです」
と意欲満々の神田氏です。

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