バキュームモールド工業株式会社

バキュームモールドコウギョウ

[業種]大分類:製造業 中分類:生産用機械器具製造業 小分類:その他の生産用機械・同部分品製造業

会社紹介 PICKUP特集

真空成形金型のトップランナーはデザイン力でお客様に応える

業界では群を抜く規模の真空成形金型メーカー

バキュームモールド工業は、真空成形・圧空成形の金型製作を行っているメーカーです。この業界のパイオニアの1社であり、長年リーディングカンパニーとしての評価を得てきた企業です。
真空成形とは、熱して軟らかくしたプラスチックのシートを金型に被せ、その間にある空気を抜いて真空の状態にすることで密着させ、金型どおりの形状を作り出す工法です。このとき、さらにシートの上から圧縮空気をかけて密着度を高めるのが圧空成形です。
真空成形による製品は、弁当容器やヨーグルトカップなど食品の容器、商品の形にそった透明パッケージ(ブリスターパック)、詰め合わせ商品箱の緩衝仕切り材など、日常的に非常に多くの場面で目にすることができます。また、機械や電子機器のカバーなどの工業製品や、洗面台キャビネット、立体看板などにも使われています。
バキュームモールド工業の金型製作の受注先は、これらのプラスチック成形メーカー、容器メーカーなどですが、大手の総合的成形メーカーから数人でやっている小規模工場まで、その数は数え切れないほど。同社自身の調べでは、真空成形金型製造のマーケットで30%近いシェアを得ていると見ているようです。
「業種の性格からいっても、当社ほどの規模はほかにないのです」
と、昨年(2013年)2月に代表取締役社長に就いた渡部雄治氏は言います。受注生産の業界で、しかも需要に波があるので、数人からせいぜい数十人規模までの会社がほとんどなのだそうです。だからこそ、規模を強みにできなければ生き残っていけませんし、お客様の数は大から小までできるだけ多くする必要がありました。
「規模の強みとしては、例えば、容器の形を少しずつ変えてシリーズ化する場合、その金型すべてを一括して引き受ける生産能力があるといったことです。でもそれだけでは限界があります。規模から生まれる幅広い提案力やデザイン力と、そこへのお客様の期待感、安心感ということが大事になります」
と渡部氏は力を込めて言います。そのために従来から人材の育成には力を入れていて、2007年に「東京都中小企業ものづくり人材育成大賞知事賞」の奨励賞を受賞しているほか、「墨田区フレッシュゆめ工場」モデル工場に通算8回認定されています。



実績、設備、技術、提案の強みがある

  • パイオニアとして長い経験

    真空成形金型のパイオニアとして50年を超える経験と実績があり、蓄積した技術とノウハウをしっかりと継承して金型づくりに活かしています。

  • 充実した設備で幅広い対応

    本社工場のほかに埼玉工場を持ち、マシニングセンター約50台をはじめ多彩な工作機械を備えて、複雑な形状の加工、多様な金型の製作に応じています。

  • ご期待に応える提案力

    求められる容器の検討、漠然としたアイディアからの設計、低コストの加工法の提案など、お客様のご期待の応える提案力でビジネスを支援します。

仕事は「させていただいている」と考えること

渡部氏は、創業者と同じ都立工芸高校出身で、入社した頃はかつて創業者もやっていた石膏型の製作を担当しました。しかし、機械化が進んで石膏の仕事が少なくなり、型の設計、営業的業務に仕事の幅を広げました。そこで金型製作の面白さを知ったといいます。
「金型は一品生産の仕事で同じものがありません。毎日違うことがあり、いくらやっても極めた感じがしません。そこが楽しいのです。忙しくしていても楽しい」(渡部氏)



そしてもう1つ、お客様に対する姿勢も学んできたと言っています。
「私たちは受注生産のメーカーですから、仕事はお客様に持ってきていただいているわけです。ところが仕事で忙しくなると、ややもすれば、作ってあげているという間違った思いを抱いてしまう。仕事をさせていただいている、という気持ちが大切です。ただし、それはすべてお客様の言いなりにという事ではありません。時には、より良いやり方をお客様に納得いただく事も必要で、それが本当の顧客第一主義だと思っています」
このことは、社長に就任してからも、社員に対して望む仕事への考え方として発信しているといいます。

いまお客様が望んでいるのは私たちのデザイン力

今後の真空成形の市場について、渡部氏はこう見ています。
「今後、真空成形の工法が技術的に大きく変わることはないと思いますが、使う素材は新しいものが出てくる可能性があります。また、製品によっては射出成形から真空成形へと成形法が変わるケースがあります。プラスチック素材は、真空成形のように引き伸ばして成形すると強度が増す性質があるので、形状や精度で対応可能なものは真空成形へ移行する可能性があるのです」
真空成形がコスト面での優位性があることも理由の1つのようです。さらに、同社の今後については、社員一人ひとりのデザイン力が重要になると見ています。
「お客様はいま困っています。どうやってどんなものを作ればいいのか、どんな容器が売れるのかといつも考えています。しかも製品化のスピードが求められている。合羽橋でヒントを探したり、通勤途中でアイディアを思いついて当社に駆け込むお客様もいます。私たちは、そうしたお客様方に提案力とデザイン力で応えなくてはいけません。対応の引き出しを多く持ち、アイディアを製品に結びつけ、コストを抑えて生産する方法を提案すること。お客様はそこに期待して当社とお付き合いいただいているのです」
渡部氏自身もこれまで、お客様と共に新しい容器の提案や開発を行い、その金型を提供することで、それまでになかった容器の商品を店頭に並べてきたといいます。デザイン力でバキュームモールド工業の仕事はもっと面白くできると見ているようです。

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