株式会社岩井美術印刷

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[業種]大分類:製造業 中分類:印刷・同関連業 小分類:印刷業

会社紹介 PICKUP特集

仕事を選ばず成長し、UV印刷導入でさらに拡大

UV印刷導入で高品質・短納期対応を進める町の印刷工場

岩井美術印刷は、商業印刷を中心とした社員数約40名のオフセット印刷会社で、刷版部門、製本部門を併せ持っています。
小規模ながら保有する印刷機の種類は、菊半裁2色機・4色機・5色機・6色機、菊全判5色機、そして昨年(2013年)導入したA全判5色UV印刷機と多彩で、合計台数は8台。UV印刷機とは、印刷後のインキを紫外線で瞬時に硬化定着させる方式の印刷機で、従来半日から1日は必要だったインキの乾燥時間を省いて短納期化できます。また、従来の油性印刷機では困難なユポ・アルミ蒸着紙などへの印刷も可能になり、ブロッキング・擦れ・粉落ちなどのクレームがなくなります。しかし、UV印刷機は機械設備およびインキなどの資材が従来に比べて高額になるため、小規模企業での導入は進んでいませんが、同社は仕事の幅を広げ、高品質・短納期に対応できるようあえて導入を決めました。
また、刷版部門では従来のフイルム刷版に加え、デジタルデータから直接刷版を作成するCTPも導入し、プロセスの効率化、短納期化を一歩進めています。
本社工場は墨田区立花の住宅に囲まれた目立たない建物ですが、棟続きの裏手、筋向い、そして近隣3カ所と合計6つの工場・事業場があり、高い生産能力を有しています。印刷の仕事は同業者からの外注印刷を引き受ける形の受注が主体ですが、設備の充実もあって、ごく小ロットのものから大ロットの印刷まで満遍なくこなしています。また製本部門を持っていることで、印刷後の加工まで一貫して社内で完了できるケースが増え、タイトな納期要求にも対応できます。
また、UVインキには有機溶剤が含まれないことで、環境負荷の低減化に貢献する印刷会社としての歩みも重ねています。

どんな注文にも誠実な姿勢と一貫体制で応える

  • UV印刷機導入で納期短縮

    UV印刷機を備えていることで、インキの裏移りの心配無しに、印刷後すぐに次の加工工程に進むことができ、今まで以上の短納期に対応できます。

  • どんな仕事も引き受ける

    誠実と信用をモットーにしている同社では、どんな小さな注文でも選り好みすることなく引き受け、取引のある印刷会社は100社以上になっています。

  • 二次加工まで一貫生産

    同社は、製版、刷版、印刷、二次加工・製本までを一貫して行える体制を備えています。厳しい注文にも高い品質と短納期で応えています。

仕事を選ばず、お客様を生かすことで伸びる

「信用を高める誠実な仕事をすればおのずと伸びると思っていた」
そう話すのは社長の岩井良春氏。小さな印刷会社で働いたあと、27歳で独立しました。中古の単色印刷機1台で始め、前の会社で取引のあった大手印刷会社からの仕事を懸命にこなしたといいます。
「埼玉から仕事場に通って人の3倍は働きましたね(笑い)。1年後にここに移転して、朝7時から夜11時まで、2年間は土日もなく機械を回しました」(岩井氏)
4色機を入れて徐々に印刷機を増やし、10年後には納期を早くするために、別の場所に製本部をつくりました。その後も売上を伸ばしながら、第2工場、刷版部、第3工場、CTP導入、UV印刷工場と業容を拡大してきました。
「4色機を入れるとカラー4色の仕事ばかりしたくなるものですが、私はそうでなく、小さい仕事でも何でも受けることを守ってきました。縁があってのお客様ですから、大変でも仕事でその人たちを生かすことが大切で、それでお客様も増えたのです」



と岩井氏は歩んできた道のりを振り返ります。創業当初は大手印刷会社1社からの受注が90%以上でしたが、今はその他の多くの印刷会社からの受注が90%を超えています。
そして、「人の力でここまで来れた」と感慨深く述べています。

今後はUV印刷への移行を進めていきたい

2013年にUV印刷機を導入していますが、これが小森コーポレーションのリスロンA37という新鋭機。菊全版を通すことができて非常にコンパクトな設計の機械です。岩井氏としてはその導入は思い切った決断でした。
「当社にとっては大きな投資でしたが、印刷の市場が厳しい中、UVを入れたことで当社は受注を増やすことができました。今後は他の機械もUV機に入れ替えていきたいと考えています」
と将来戦略を語ります。しかし、一方で、分散している工場をどうするかという問題がいつもよぎります。
「他で働いていた長男(岩井良太氏)が8年前に入社して、後継者も育っています。工場を1つにしたいという願望は同じです。でも、会社はここでやっていこうと考えているので、難しいところです」
と岩井氏は、取引先の多くのお客様との関係からも、今のところは現状で頑張っていこうと思っている様子です。

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