株式会社東電工舎

アズマデンコウシャ

[業種]大分類:金属製品製造業 小分類:金属被覆・彫刻業,熱処理業(ほうろう鉄器を除く)

会社紹介 PICKUP特集

徹底した品質管理と新製品開発で工業用めっきの次世代を拓く

高精度な硬質クロムめっきを中心に事業展開

東電工舎は大正13年(1924年)創業という歴史のある会社です。創業以来めっき一筋に事業を続け、現在は工業用クロムめっき(硬質クロムめっき)を中心に、工業用銅めっき、工業用ニッケルめっきなどを行っています。
硬質クロムめっきには、非常に高い硬度、優れた耐摩耗性、離型性の良さ(金型からの成形物の離れやすさ)、耐熱性、耐久性など多くの特性があります。このため、産業機械、精密機械、電子機器などの幅広い機械部品のめっきに用いられています。
「当社では精密度が要求される機械部品のめっきがメインです。
複雑な形状のものやめっきの難しいものの注文も多く、手作り感覚での多品種少量生産の仕事になります。硬質クロムめっきは指定通りに仕上げることが難しく、十分な経験がないとできません。都内でもできるのは20社くらいでしょう」
と話すのは代表取締役の山田英佐夫(やまだふさお)氏。難めっき製品への均一電気めっき技術の確立や、多品種少量生産の自動化実現などが評価されて、平成18年現代の名工に認定されています。
精密機械部品では100分の1ミリといった公差の付いた寸法の指定が多く、そこに収まるようにめっきを付けます。そのため、めっき厚はミクロンレベルでコントロールする必要があるのです。
「硬質クロムめっきは均一に付けることが難しく、高度な技術ノウハウが必要です。工程ごとに品質を刷り込んでいくことが大事ですが、当社ではこれまでのめっきの履歴とデータを全て残してあり、それを元に微妙な条件設定の判断を可能にしています。」(山田氏)



めっきの技術ノウハウと品質管理が強み

  • 硬質クロムめっき

    同社が得意とするのが硬質クロムめっき。工程ごとの緻密な品質管理により、要求レベルの高い機械部品のめっきを中心に技術力を発揮しています。

  • 工業用ニッケルめっき

    1999年に工業用ニッケルめっきの技術を確立。ゼオライトやセラミックスとの複合めっきを開発し、新たな機能を持った被膜を実現しています。

  • 厳しい品質管理体制

    2008年にISO9001の認証を取得し、これに基づいて作業ごとの条件管理、検査、測定、納期管理を徹底して行い、絶えず改善を進めています。

ISO9001の品質管理へのこだわりが根底に

同社はこれまで、めっき自動工程のシステム化開発や、硬質クロムめっきを活用した印刷機用紙送りローラーの新規開発で、東京都と墨田区の新製品新技術事業化への助成金を得ています。新たな開発へも積極的に取り組んでいる同社ですが、その裏には品質管理を徹底して行う企業姿勢があります。
「当社の強みは、社員全員で品質、コスト、納期への管理の力を育てていることです。特に、お客様に渡すものに絶対不良を出さないという品質管理は最も重要と考えています」(山田氏)
そうした姿勢と技術力を見込んで、新たな部品開発での試作の依頼も舞い込んできます。例えば最近では、ある大手精密機器メーカーの研究所からの、次世代製品のための細いローラーの試作や、自動車部品メーカーからの、ある部品の口径1ミリの孔にクロムめっきができないかという依頼です。



「いずれも他ではうまくいかなくて当社に回ってきた試作です。ローラーの方はやってみたら先方の期待以上のものができました。1ミリの孔のめっきの方は、大体こうすればできそうだと見当はついていますが、まだ検討中です」(山田氏)
6年間という長期の研究開発の末に、遂にまったく新しい部品が完成し、今後大きな事業に結びつく可能性が出てきたというケースもあるそうです。
「6年前にあるメーカーの開発担当技術者が来て、硬質クロムめっきの写真を見ながら、切削加工で作ってきたある部品をめっきでできないかと相談されたのです。めっきでできれば、コストが下がって品質は向上すると考えました。以来、その工法の開発を続け、新たな工法での基本特許も取って製品化に漕ぎつけました」(山田氏)
品質管理の力と、新しいことへの挑戦と開発力。それが東電工舎の成長の原動力になっています。

開発型事業への挑戦と遊び心型商品開発

今後の同社の展開について山田氏は次のように語っています。
「ベースの部分をしっかり固めることです。まずは品質管理の体制をさらに強固にすること。お客様の要求をきちんと汲み取り、意図することを理解し、きっちり仕上げて納期を守るということです。これによって通常の仕事をきちんと回していきながら、開発型の仕事にも力を入れていきたいと考えています。そして、それ以外のお遊びも(笑い)」
このお遊びというのは、本業の傍らでめっきを応用したアイディア商品を開発することです。例えば、めっきの写真。デジカメで撮った写真を、めっきを使ってメタルプレートに再現するというものです。あるいは、香りが1年間保たれるめっきアクセサリー。細孔のある微粒子が混ざっためっき被膜を形成し、これに香りを吸着させたものです。逆に消臭にも利用でき、滅菌、抗菌作用もあります。テレビ番組でも紹介されました。
「アイディアはいろいろあるのですが、マーケットにどう結びつけるかが課題ですね」
と山田氏は笑って言います。そして真顔に戻ると、本業についてこう締めくくりました。
「CSをとにかく大事に考えていきます。お客様の目的、ニーズをわかって、品質を最大限重視した仕事を納期どおりにしていくことです。プラスして、開発型の仕事で次の事業のタネをつくることをねらっていきます」。



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テクノシティすみだ PICKUP企業特集 vol.7-2 「株式会社東電工舎」

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担当者山田英佐夫
WEBhttp://www.azuma-p.co.jp/
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