牧野精工株式会社

マキノセイコウ

[業種]大分類:製造業 中分類:金属製品製造業 小分類:その他の金属製品製造業

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地域の仲間に支えられ、ほかでできない、難易度の高い精密加工にこだわって伸びる

多様な金属材料と樹脂の精密機械加工

牧野精工は、電子機器、精密機械、医療機器、自動車などの部品から玩具、日用品の部品までの、切削を中心にした精密機械加工メーカーです。扱う素材も、ステンレス鋼、一般鋼材、真鍮、アルミ、チタンから樹脂まで幅広く対応が可能です。 特に得意とするのは小径・微細な精密加工で、1mm以下の部品の微細な形状を厳しい公差内で加工できます。また、永年の機械加工の実績とノウハウをベースに、設計や加工法に対する提案も積極的に行い、加工品質の確保と納期短縮やコスト削減の実現をお手伝いしています。

牧野精工の技術と設備

  • 超精密加工技術

    1mm以下の部品の加工も可能という精密加工技術を持っています。複雑な形状の小型部品の加工や、三軸同時加工による部品製作にも対応します。

  • 7台の複合NC旋盤

    加工設備のメインは7台の複合NC旋盤(Cincom L20、B12)で、スタッフは高い操作スキルとプログラミングスキルを持っています。

  • シャブリン 102も活用

    スイス製精密旋盤の名機・シャブリン(Schaublin) 102もあり、仕上げや特別な加工に使います。数十年使っている長谷川の竪横複合旋回型フライスも現役。

どんな加工も創意工夫と根気でやり遂げる

φ0.6mmの六角形の微細部品加工や、公差1000分の2を達成した実績があります。 「以前、機械要素技術展に“ラッシュすみだ”(次のブロック参照)として出展した時に、図面を手に『この加工ができないか』とたずねて歩いている方がいたのです。咄嗟にその場で引き受けてしまいました」と牧野桂三氏(代表取締役社長)は笑いながら振り返ります。 その微細度と精度は同社にとって初めての挑戦でした。公差に収まらず試作は何度も失敗しましたが、治具と工具の試行錯誤を繰り返してついに達成。しかし本当の壁は量産化にありました。あまりに微細なため、切りくずや油とともに加工後の製品が飛んだり流れたりしてしまうのです。これもまたいくつものアイディアと工夫で何とかクリア、納品に漕ぎ着けました。 「この経験でどこまで微細な加工ができるかが見え、自信を持って受注できるようになりました。」と牧野氏は言います。 他社でできない注文でも「ノー」と言わずに挑戦し、創意工夫と根気でやり遂げる。それが牧野精工の仕事の姿勢です。 高級ライターのガス噴出部の小部品製作では、φ0.07mmの細穴貫通の加工も行っています。細穴開けはレーザーでも可能ですが、小部品の中心に正確に開けるのは機械加工に分があります。ただし難しいのが量産。同社はこれをクリアしています。

墨田区の仲間に支えられている

牧野精工も、かつて経営の危機的な時期を経験したことがあります。そのとき、真鍮素材の手動加工が中心だった事業を、思い切って高額なNC旋盤を導入して幅広い精密加工に事業転換。会社を継ぐために入社したばかりだった牧野氏も、「これで駄目なら廃業」と覚悟したそうです。 そのとき支えてくれたのが、牧野氏が参加していた“ラッシュすみだ”。区内の製造業経営者が集まった共同受注グループです。その仲間達が各方面から仕事の紹介をしてくれ、短期間で新事業を軌道に乗せることができました。 「仲間は大事にしています。1社ではできなくても、何社かで協力してできる仕事もあります。」と牧野氏は言います。 東京スカイツリーで販売している、タワーを模したメモばさみの製造もその協力の一例。ゴム製の土台、バネ状の外形部、そして牧野精工の支柱を組み合わせています。開業初日には予想以上の販売数になりました。

これからも難易度の高い部品の受注を

現在部品の金属加工も、大量生産品は多くが生産を中国へと移しています。しかし、牧野精工はそうした影響を最小限に抑えようとしてきました。 「はじめから、今後は量産品は厳しいと読んでいました。それで、小ロットでもほかで難しい加工に絞って受注してきたのです。」(牧野氏) その選択が現在の同社の経営の安定化を産み出しました。牧野精工は今後もこの方向性は保ちながら、新たな精密加工に挑戦していこうとしています。

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テクノシティすみだ PICKUP企業特集 vol.1 「牧野精工株式会社」

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